高齢化や地域住民の認知度の低さなど商店街の課題は数多くありますが、伏古商店街は昨年、そこから一歩を踏み出しました。2014年に「商店街みらい会議」を開催して以来、地域住民や札幌大谷大学の学生と一緒に、魅力的な商店街づくりに向けて対話を重ねています。

 “子どもも若者も高齢者も、気軽に集える商店街になってほしい。経験豊かな大人がいるから、若者たちが新たな事業にチャレンジ・実験できる商店街になれるはず。デザインや芸術を学ぶ学生と一緒に、アートで街を活性化できないだろうか?”

 昨年は「商店街の課題」と「ありたい姿」を掛け合わせて企画を生み出していきました。「商店街の通りが渋滞する」という課題から「商店街をじっくり見てくれる時間になるかも」という視点、「地域住民の高齢化」という課題から「若者と高齢者が気軽に集える、共にチャレンジできる商店街になるかも」という視点が生まれました。そうしてここから「玉ちゃんアイス」と「商店街をアートする」という2つのプロジェクトが誕生したのです。

「玉ちゃんアイス」と「アートプロジェクト」
「玉ちゃんアイス」は、東区の在来種である幻の玉ねぎ「札幌黄(さっぽろきい)」の、加熱で甘味が増すという特徴から出てきてアイデアです。玉ねぎを煮込んでジャムにし、アイスクリームに練りこむところから始まりました。試食を重ねて思考錯誤し、夏には大谷大学の学生が手掛けたパッケージデザインも完成、販売を始めました。
 地域の方々に知ってもらうために「商店街をアートする」というもう一つのプロジェクトとコラボレーションして、認知向上キャンペーンを展開。7月に開催された「伏古ふれあい祭り」で、商店街の空き店舗を活用してアートギャラリー展を開き、来場者に玉ちゃんアイスの購入補助券を配布しました。
 玉ちゃんアイスは「地域の素材を活用した新商品」という枠を超えて、商店街の人々の気持ちに新たな活力を与えているようです。そして大学生との協働によって、これまでできなかった「形にする」というハードルを越えられるようになりました。

地域の人に知ってもらうために
 2015年2月28日、玉ちゃんアイスの今後の展開を考えるために、商店街や地域住民、大学生などの総勢24名が伏古記念会館に集まりました。会の始まりにあたり、進行役の島名毅さんはこのように語ります。

進行役 島名毅さん

 “私たちは玉ちゃんアイスの開発を筆頭に、昨年からたくさんのチャレンジをしてきました。今年は、この玉ちゃんアイスを地域や周りの人に知ってもらうために何ができるか、広い視点で考えていきます。”

 ワークショップでは「玉ちゃんアイスを知ってもらう」をテーマに曼荼羅状のマス目を埋めていきました。「アート」「値段」「味」「購入者の年齢」「広告宣伝」などの8つが挙がり、さらにそれぞれのキーワードに合わせて細かいアイデアを挙げていきました。出てきたアイデアを組み合わせて、いくつかの宣伝方法を考えました。「キャラクターを使ったアニメーションの動画を作ってyoutubeにアップする」「玉ちゃんアイスのデコレーション大会をお祭りで」「玉ちゃんアイスを活用したお祭り企画をする」などが生まれてきました。その後、商品リーフレットの写真素材を参加者に提供してもらうために、大学生が写真撮影のレクチャー。参加者がモデルになって「玉ちゃんアイスのある風景」を撮影し、終了しました。


住民参加型リーフレットと、夏祭りの新企画
札幌大谷大学の美術学科の学生たちが、玉ちゃんアイスの新リーフレットを作っていきます。ワークショップ後、参加者が撮影してくれた写真を集め、それをもとに制作。また、ワークショップの前半で出てきた様々なアイデアから、「伏古ふれあい祭り」でリーフレットを使ったスタンプラリーの実現に向けて、具体策を検討し始めました。住んでいる人に愛され、自信が持てるような地域ブランディングの構築に、商店街がチャレンジしていきます。

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