海まで車で5分、手稲山の山頂までは20分、札幌駅からは電車で15分。その環境の良さから、この地域は新興住宅街として急速に発展してきました。一方で、ベッドタウンがゆえの課題も抱えています。商店街振興組合理事長の岡本輝久さんはこう語ります。

星置商店街振興組合理事長 岡本輝久さん

“大型スーパーや病院施設が充実した住みやすい街ではあるものの、人と人が触れ合えるようなお店や場所がとても少ないんです。ゆえに、住民が連帯したり、地域に愛着や誇りを感じたりする機会もあまりありません。”

少しでもそういった機会を作ろうと、毎夏に組合主催の「きらめく星まつり」を開催していますが、このお祭りを発展させることは、店舗が減って高齢化も進む商店街だけでは難しくなっていました。そこに関心を寄せてくれたのが「札幌 手稲北小 親爺の会」です。星置の街に、子どもたちが1日中いる一方、父親は仕事で日中は地元にいません。商店街と親、または親同士の顔が見える、楽しく賑わいのある商店街づくりに関わってくれることになりました。

20年続くお祭りが子どもと大人をつなぐ
 この地域は1985年に星置駅、1995年にほしみ駅が開設し、一気に開拓が進みました。住宅やマンションが多くを占める星置地区、農業地帯が広がる山口地区で形成されています。ここには32の町内会があり、現在も住民が増えて新しい町内会ができている、札幌でもめずらしい街です。前述の「きらめく星まつり」が初めて開催されたのは、星置駅開設から10周年にあたる1995年。それから20年、駅前の広い道路を歩行者天国にして開催されています。開催日は7月の海の日の直前の土曜日の1日のみ。太鼓、バトン、よさこいなどの出し物の他に、地元の小学校のクラブ活動も発表の機会もあり、この地域にすむ子どもと親が一堂に集まります。子ども時代にこのお祭りで発表した経験を持つ人が親となり、自分の子どもをステージに立たせたいと参加希望者が増えてきています。人のつながりが弱いという地域の課題に応える、一つの形ともいえます。

地域での活動を通じて、お父さんと子どもが楽しむには
 商店街が地域のお父さんと子どもと一緒に何ができるか?をテーマに、2015年3月12日、商店街みらい会議が開催されました。商店街の他に「札幌 手稲北小 親爺の会」のメンバー、地域住民など、総勢24名が集まりました。会の始まりにあたり、進行役の溝渕清彦さんはこのように語ります。
進行役 溝渕清彦さん

“ここはコミュニティの中心的な役割を持っている商店街をどう元気にしていこうかと考える場です。今回は特に、平日の日中に地域にいないお父さんたちが、いかに地域での活動を通じて子どもたちとともに楽しめるか、そんなアイデアを集めたいと思っています。”

 ワークショップは星置のいいところ、改善したいところを全員で挙げて地域を見つめるところから始まりました。そこから、商店街でどんなことができるかどんどんアイデアを出し、全員で投票します。「使わなくなった電車車両でいろんな世代がつながるお店」「親子で商店街かくれんぼなど、商店街で遊ぶ大作戦」「子どもとお父さんで防災キャンプ。商店街を避難場所に」「非常識商店街プロジェクト。お菓子を出す歯医者、遊び場になる学習塾など」のアイデアが生まれました。

星置駅前に賑わいを!
 アイデアは、商店街を中心に「親爺の会」の協力を得ながら、実現に向けて動き始めています。「駅前あそびば!」として、子どもや大人が一緒に自由に遊べるイベントを企画、実施します。また、地域のお父さんが集える居酒屋さん、海が近く海抜が低いこの地域ならではの防災の視点を取り入れたアクティビティも検討していきます。商店街が、星置駅前で地域の人が集まれるような場をつくり、一緒に楽しめるようなイベントを通して、顔の見える地域をつくろうとしています。

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